【普通車の相続】車の所有者が死亡した場合の相続方法は?|普通車の名義変更

2022年8月20日

この記事を読むとわかること

普通車の相続手続き方法
普通車の相続手続きに必要な書類

相続といえば、どうしても不動産や預金などの相続手続きに目が向きがちですが、故人が所有していた自動車も相続財産ですので、相続手続きを忘れずに行う必要があります。

自動車の相続手続き方法は、その自動車を相続後にどのように利用するかによって異なります。

相続後の利用方法として、「相続後も使用する」・「相続後は売却または譲渡する」・「相続後は一時的に使用を停止する」・「廃車にする」のどれかに当てはまるかと思います。相続後の利用方法別による手続き方法の記事もございますので、ぜひご参照ください。

こちらでは『普通車の相続による名義変更手続き』について千葉市林行政書士事務所が解説いたします。

【相続の対象】自動車を相続できる『相続人』は誰?

相続人は以下の順位で決まります。

例えば、父・母・子の家庭で、父親が亡くなった場合、妻と子供が相続人になり、父の親や兄弟姉妹は相続人にはなりません。また、遺言書がある場合には、そちらが優先されます。

第1順位・・・子(死亡の場合は代襲)
第2順位・・・父母(死亡の場合は祖父母)
第3順位・・・兄弟姉妹(死亡の場合は代襲)
なお、配偶者はいずれの時も相続人となります。

自動車の所有者が死亡した後にそのままにしておくとどうなる?

相続に期限はないので、すぐに名義変更しなくても問題はありませんが、長い期間そのままにしておくデメリットについては以下の通りです。なお、車検は名義が違っていても受けれます。

・自動車税などが亡くなった方の住所に届くことになります
・任意保険に入れない可能性がある
・車の売却などが出来ない

【必要書類】普通車を相続した際の名義変更に必要な書類

相続による名義変更に必要な書類は、相続される方や手続きを行う方によって異なります。基本的に、新しく所有者になる方が代表になって手続きを進めていくことになりますが、相続人全員で手続きを進める方法もあります。

相続される方が単独で手続きを行う場合

必要書類説明
☑️ 申請書など登録当日に運輸支局の窓口で入手できます。
☑️ 車検証有効期間内の原本が必要になります。
車検切れの場合には名義変更の前に車検を通して置く必要があります。
☑️ 印鑑証明書新所有者が用意します。
新所有者の印鑑証明書が必要になります。
有効期限は発行日より3ヶ月以内です。(例)12月1日発行→3月1日まで有効
☑️ 戸籍謄本相続人、被相続人の戸籍謄本を用意します。
死亡の事実および相続人全員との関係が確認できるものが必要です。
戸籍謄本の取得方法については「自動車相続と戸籍謄本」をご参照ください。
☑️ 実印または委任状新所有者が用意します。
委任状は代理の方がお手続きをされる場合に必要となり、新所有者の実印を押す必要があります。記載例】【委任状
☑️ 遺産分割協議書または遺産分割協議成立申立書 相続人全員で用意します。
相続人全員(新所有者となる相続人を含む)が実印を押印したものが必要です。なお、相続人の中に未成年者がいる場合は代わって「特別代理人」の押印が必要です。また、相続する自動車の価格が100万円以下の場合には、相続人全員の署名押印(実印)が必要となる遺産分割協議書に変えて、新所有者となる相続人の署名押印(実印)のみでよい遺産分割協議成立申立書でも可能です。しかし、自動車の価格が100万円以下であるということを証明する査定書の添付が必要となります。【遺産分割協議書】【遺産分割協議成立申立書
※相続人が1人(単独)の場合には不要
☑️ 車庫証明新所有者が用意します。
おおむね1ヶ月(40日以内)有効です。
※現在の車検証の使用の本拠の位置に新たに所有者となる方の住民票があり、保管場所に変更が無ければ車庫証明は不要

【相続による名義変更(遺産分割協議書あり)】代行をご依頼される場合には、車検証(原本)・戸籍謄本(相続人・被相続人)・印鑑証明書(新所有者)・委任状(新所有者)・車庫証明(新所有者)・遺産分割協議書をご送付ください。

相続人全員で手続きを行う場合

必要書類説明
☑️ 申請書など登録当日に運輸支局の窓口で入手できます。
☑️ 車検証有効期間内の原本が必要になります。
車検切れの場合には名義変更の前に車検を通して置く必要があります。
☑️ 印鑑証明書相続人全員が用意します。
相続人全員の印鑑証明書が必要になります。
有効期限は発行日より3ヶ月以内です。(例)12月1日発行→3月1日まで有効
☑️ 戸籍謄本相続人、被相続人の戸籍謄本を用意します。
死亡の事実および相続人全員との関係が確認できるものが必要です。
戸籍謄本の取得方法については「自動車相続と戸籍謄本」をご参照ください。
☑️ 実印または委任状相続人全員が用意します。
委任状は代理の方がお手続きをされる場合に必要となり、相続人全員の実印を押す必要があります。記載例】【委任状
☑️ 譲渡証明書新所有者以外の相続人が用意します。
新所有者以外の相続人全員の実印を押印したものが必要になります。
☑️ 車庫証明新所有者が用意します。
おおむね1ヶ月(40日以内)有効です。
※現在の車検証の使用の本拠の位置に新たに所有者となる方の住民票があり、保管場所に変更が無ければ車庫証明は不要

【相続による名義変更(遺産分割協議書なし)】代行をご依頼される場合には、車検証(原本)・戸籍謄本(相続人・被相続人)・印鑑証明書(相続人全員)・委任状(相続人全員)・譲渡証明書(新所有者以外の相続人)・車庫証明(新所有者)をご送付ください。

所有者と使用者が異なる場合

上記の新所有者と新使用者が同じ場合の必要書類に加えて下記の書類が必要です。また、共同で相続する場合には新使用者を決める必要があります。

☑️ 住民票または印鑑証明書 (新使用者が用意)
☑️ 委任状 (新所有者または相続人全員と新使用者が用意)
☑️ 車庫証明 (新使用者が用意)

【相続による名義変更(新所有者≠新使用者)】代行をご依頼される場合には、車検証(原本)・戸籍謄本(相続人と被相続人)・印鑑証明書(新所有者)・委任状(新所有者と新使用者)・住民票(新使用者)・車庫証明(新使用者)・遺産分割協議書をご送付ください。

【Q&A】普通車を相続した際の名義変更手続き方法

[流れ]普通車の相続手続きの流れは?
⇨A,以下の手順で進めていきます。

1,車検証の所有者を確認
必ず、車検証の所有者を確認してください。自動車をローンなどで購入していた場合には、所有者が故人の名義ではなく、自動車販売会社名義やファイナンス会社名義などになっている可能性があります。その場合、名義変更手続きを車検証記載の所有者と行うことになります。
・故人名義の場合:遺言書がない(遺言書に自動車相続の記載がない)場合には、遺産分割協議を行い手続きを行います。
・自動車販売会社名義の場合:自動車販売会社にご連絡していただき、手続きをしていただきます。
・ファイナンス会社名義の場合:ファイナンス会社にご連絡していただき、残金があれば精算をしてから手続きを行います。

2,遺産分割協議書の作成(数日〜数ヶ月)
相続人が複数いる場合、自動車を特定の相続人が相続することを他の相続人に了承してもらう(遺産分割協議書の作成をする)必要があります。なお、遺言書がある場合には、その遺言書を添付することで手続きが可能です。遺産分割協議書の作成は、すでに話がまとまっていれば時間はかからないかもしれませんが、自動車を相続したいと思われている相続人が他にもいる場合や、相続人が多い場合などは時間がかかるかもしれません。

3,必要書類の準備や車庫証明・希望ナンバーの予約(1週間程度)
遺産分割協議書に相続人全員の実印を押してもらっている間などに他の必要書類を揃えます。

4,陸運局にて登録(即日)
必要書類が集まったら、陸運局(運輸支局)で登録を行います。

5,ナンバープレートの取り付け(変更がある場合)
管轄やナンバーの変更がある場合には、自動車を持ち込むか出張封印を行う必要があります。

Q,【場所】普通車の相続手続きはどこでする?
⇨A,使用の本拠の位置(通常は住所)を管轄する運輸支局で登録を行います。

新所有者と新使用者が同じ新しく新所有者になる方の管轄運輸支局
新所有者と新使用者が異なる新しく新使用者になる方の管轄運輸支局
千葉県の管轄は千葉県運輸支局一覧をご覧ください。

Q,[費用]普通車の相続手続きはいくらかかる
⇨A,車庫証明が不要な場合やナンバーの変更がない場合は登録手数料500円のみとなります。

登録手数料500円
車庫証明証紙代2, 750円
ナンバープレート代(希望なし)1,490円
ナンバープレート代(希望あり)4,240円
戸籍謄本や印鑑証明書、住民票が必要な場合には別途費用が必要です。

Q,[日数]普通車の相続手続きは何日かかる?
⇨A,登録は即日で完了します。

車庫証明1週間程度
希望ナンバー1週間程度
登録即日
車庫証明や希望ナンバーがある場合には、登録前に1週間〜10日程度かかります。

自動車の相続は、相続人などによって複雑な手続きになってしまう場合がございます。当事務所では戸籍謄本の取得まで行っておりますので、千葉県の自動車手続き代行【名義変更:税込7,500円〜】をご希望の際は、林行政書士事務所までお気軽にお問い合わせください。

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