委任状や譲渡証明書を書き間違えた場合の訂正方法

2025年8月29日

自動車手続きで、実印を押す必要がある書類として『委任状』と『譲渡証明書』があります。

訂正がある場合は、管轄の運輸支局にお問い合わせいただき担当者に確認をとっていただきますようお願いいたします。

こちらでは『委任状と譲渡証明書の訂正方法』について解説いたします。

書類の訂正方法

委任状や譲渡証明書を書き間違えた場合は、修正液や修正テープを使って修正することができませんので、訂正印や捨印で訂正を行います。

訂正印とは

訂正印とは、間違えた箇所に直接実印を押して訂正する方法です。訂正印を押せば全ての箇所の訂正が可能ですので、間違えた場合の最強の訂正方法といえます。しかし、委任状や譲渡証明書などは受任者(代理人)が記載することも多いので、代理人が書類作成時に記入を間違えてしまうと、再度書類を委任者に戻して訂正印を押してもらう手間がかかります。

捨印とは

捨印とは、委任状や譲渡証明書の欄外に実印を押しておき訂正できるようにしておく方法です。あらかじめ実印を押しておけるので、代理人が記入を間違えてもすぐに訂正できる利便性はありますが、間違えた箇所に直接押印する訂正印とは違い、訂正箇所は限られています。

委任状の訂正方法

間違えた箇所訂正方法
▪️受任者(代理人)の氏名、住所訂正印・捨印がなくても訂正可能
▪️申請の種類(様式により記入が必要な場合あり)訂正印・捨印がなくても訂正可能
▪️自動車登録番号または車台番号訂正印のみ
▪️委任者の氏名、住所捨印で訂正可能

委任状を書き間違えた場合の訂正方法

間違えた箇所に二重線を引き訂正します。訂正印を押す場合は二重線の上に押します。

譲渡証明書の訂正方法

譲渡証明書は譲渡人が作成する書類ですので、譲渡人の実印で訂正を行います。譲渡証明書は、基本的に捨印での訂正はできません。

間違えた箇所訂正方法
▪️車名訂正印のみ
▪️型式訂正印のみ
▪️車台番号訂正印のみ
▪️原動機の型式訂正印のみ
▪️譲渡人(旧所有者)の氏名、住所訂正印のみ
▪️譲受人(新所有者)の氏名、住所訂正印のみ

※車名をモデル名(例:クラウン)などと記入してしまった場合、その上に正しい車名(例:トヨタ)を追加で記載すれば訂正印を押さなくても問題ない場合もあります。

譲渡証明書を書き間違えた場合の訂正方法

間違えた箇所に二重線を引き訂正します。訂正印を押す場合は二重線の上に押します。