【サイン証明書】名義変更で印鑑証明書が出せない場合の対処法

2022年8月25日

この記事を読むとわかること

サイン証明書とは
自動車手続きでサイン証明書を使う方法
外国人の方のサイン証明書

海外で生活(在留)されている方の中には、日本で住民票登録されていない場合があります。

住民登録されていない場合、印鑑証明書の登録ができませんので、印鑑証明書が必要な自動車の名義変更手続きなどで困ってしまいます。

そこで、印鑑証明書に変わるものとして『サイン証明書』を利用した手続きについて、千葉市林行政書士事務所が解説いたします。

サイン証明書とは?

サイン

サイン証明書とは、本人が領事の前で署名し、その署名が本人のものであると領事が証明してくれる書類です。

日本に住民登録をしていない海外に在留している方に対し、日本の印鑑証明に代わるものとして日本での手続のために発給されるもので、申請者の署名(及び拇印)が確かに領事の面前でなされたことを証明するものです。
 証明の方法は2種類です。形式1は在外公館が発行する証明書と申請者が領事の面前で署名した私文書を綴り合わせて割り印を行うもの、形式2は申請者の署名を単独で証明するものです。どちらの証明方法にするかは提出先の意向によりますので、あらかじめ提出先に御確認ください。
 日本においては不動産登記、銀行ローン、自動車の名義変更等の諸手続等、様々な理由で印鑑証明の提出が求められますが、日本での住民登録を抹消して外国にお住まいの方は、住民登録抹消と同時に印鑑登録も抹消されてしまいます。そのため法務局や銀行等では、海外に在留している日本人には印鑑証明に代わるものとして、署名証明の提出を求めています。
 平成21年4月1日から、署名証明書の様式等が変更となりました。主な変更点としては、これまでの証明書上の様式では記載のなかった署名者の身分事項の項目(生年月日、日本旅券番号)が加わりました。

外務省

サイン証明書の種類

サイン証明書には2種類あります。

▪️形式1
形式1は『綴り合わせ型』とも言われ、事前に用意した書類に、領事の面前でサインをして証明してもらう証明書です。自動車の名義変更の場合には、委任状や譲渡証明書などを事前に作成し、領事の面前で本人の記載箇所にサインをすることになります。

▪️形式2
形式2は『単独型』とも言われ、サインが本人のものかを領事が証明する書類です。こちらも、自動車の名義変更に使用することは可能で、事前に必要書類の作成をしておかなくてもいいのがメリットです。

サイン証明書の発給条件

①日本国籍をお持ちの方(過去に日本国籍をお持ちの方)
②直接、在外公館へ出向ける方

日本国籍を有する方のみ申請ができます。(注)元日本人の方に対しましては、失効した日本国旅券や戸籍謄本(又は戸籍抄本)(除籍謄本若しくは除籍抄本)をお持ちいただければ遺産相続手続や本邦にて所有する財産整理に係る手続に際し、署名証明を発給できるケースもありますので、発給条件、必要書類等は証明を受けようとする在外公館に直接お問い合わせください。

領事の面前で署名(又は拇印)を行わなければならないので、申請する方本人が公館へ出向いて申請することが必要です。代理申請や郵便申請はできませんので御注意ください。

外務省

サイン証明書の交付に必要な書類

①パスポート
②委任状などの書類(形式1の場合)

日本国籍を有していること及び本人確認ができる書類(有効な日本国旅券等)

形式1の綴り合わせによる証明を希望される場合には、日本から送付されてきた署名(又は拇印)すべき書類

外務省

サイン証明書の交付にかかる手数料

1通につき、1,700円かかります。

1通につき邦貨1,700円相当です。お支払は現金(現地通貨)となります。

外務省

サイン証明書申請の注意点

本人の署名を証明するのは、基本的には現地の公証人です。外国籍者は現地の公証人に依頼することになります。

領事官が、公証人のようにあらゆる私文書について申請者の署名を証明することができるわけではありません。本件署名証明は、あくまでも海外にお住まいの日本人が印鑑証明を必要とする際に、印鑑証明の代わりに発給されるものです。(備考)
 在外公館でも印鑑証明を取り扱っていますので、同証明を希望される場合には、証明を受けようとする在外公館に必要書類等についてあらかじめお問い合わせください。

外務省

サイン証明書での自動車の名義変更

サイン証明書を利用して自動車名義変更手続きをする場合の必要書類

サイン証明書は、形式1(綴合わせ型)・形式2(単独型)どちらでも利用できます。

必要書類(旧所有者がサイン証明書利用)説明
☑️ 車検証原本が必要になります。
☑️ サイン証明書(形式2の証明書を利用する場合)原本が必要になります。
☑️ 委任状(旧所有者)形式1の証明書を利用する場合には、綴り合わせたサイン証明書も必要です。
☑️ 譲渡証明証(旧所有者)形式1の証明書を利用する場合には、綴り合わせたサイン証明書も必要です。
☑️ 住民票の除票(旧所有者)
☑️ 委任状(新所有者)
☑️ 印鑑証明書(新所有者)
☑️ 車庫証明書(新所有者)

記入方法

委任状
委任状に『海外での住所・氏名・サイン』をサイン証明書通りに記入してください。

譲渡証明書
譲渡証明書に『海外での住所・氏名・サイン』をサイン証明書通りに記入してください。

外国人の方のサイン証明書

過去に日本で生活しており(住所登録があった)、日本で自動車を購入し登録したが、自動車の名義変更などせずに帰国してしまった(住所登録がなくなった)場合も同じようにサイン証明書を使用して手続きを行います。

しかし、所有者の外国人の方が、本国でサイン証明書などを取得せず一時的に来日し、そのタイミングで自動車の名義変更などの手続きをする場合には、サイン証明書は取得できるのでしょうか?

取得する方法が2つあります。

在大使館などでサイン証明書を取得

例えば、アメリカ人の方で在アメリカ大使館にてサイン証明書を取得できます。しかし、日本の大使館でサイン証明書の交付を行なってい国も多くあります。

日本の公証役場にてサイン証明書を作成

公証役場にて作成したサイン証明書で、自動車手続きに使用できます。

このような手続きはかなりレアケースですので、管轄運輸支局や公証役場に事前にお問い合わせの上、お手続きください。


ご覧いただきありがとうございました。千葉県の自動車手続き代行【名義変更:税込7,500円〜】をご希望の際は、林行政書士事務所までお気軽にお問い合わせください。